Xperiaには様々なソニエリ謹製のプリインストールのアプリがあります。Moxierメール・タスク・カレンダー・同期・連絡先・Timescape・MediaScape…
Moxierシリーズは、Microsoft Exchange Serverを利用するためのアプリで、会社でそのようなシステムを導入しているのならまだ使い方もあるでしょうが、関係ないユーザには使い道がない上に、大事なリソースを食いつぶすだけ。
Timescape・MediaScapeは人それぞれだと思いますが、フルに機能を使って楽しんでます~という人は少ないのでは?筆者的にはメディアプレーヤはMeridianとかの方が軽くて簡単で使い勝手がよいと感じます。MediaScapeは見栄えは良くても動作が重くて困ります。
さらに困ったことに、これらは「削除できない」んですよね~。ソニエリらしい色を出したかったんだろうけど、これではちょっとね。Androidの良いところは、自分好みにカスタマイズし自分専用Androidに出来ることです。
で、削除してみました。
(お約束)
ドコモやソニエリの非公認の方法ですので、実行して端末の具合が悪くなったら、最悪修理扱いの可能性もあります。筆者も自分のXperiaでうまくいったというだけなので、サポートは一切できません。対処法は自分で初期化するくらいしかないので、大事なデータがあるかたは外部に保存しておきましょう。
まずは準備です。Androidは2.1で試してます(2.1でも2010年11月と2011年1月の2つのバージョンあり)。
- root化する
2010年11月ver:Xperia(Android2.1)をroot化してWiFiルータ化・iPhone3GSをつなげてみる」の「z4root」でいけます。
2011年1月ver: z4rootがダメならFlashToolでroot化しよう!(Android2.1-2011年1月19日Ver.)の「FlashTool」を使います。 - ググって「Android SDK」を入手・PCに設定しておく。
Xperiaを含むほとんどのAndroid端末のスクリーンキャプチャを取るのに必須なので、そうしたキーワードで検索するといっぱいヒットします。ちなみにアプリ開発をするのではないので、Eclipseとかは必要なし。スクリーンをキャプチャできる程度にSDKをセットアップするだけで事足ります。 - Xperiaを満充電しておく(念のため)。
- 「USBデバッグモード」でPCに接続し、認識させる 。
作業はWindowsの「コマンドプロンプト」から実行します。
まずコマンドプロンプトを起動し(管理者で起動する必要はありません)「adb shell」と打ってPCからXperia内部のファイルシステムをいじります。
C:\> adb shell
$
このとき、
* daemon not running. starting it now *
* daemon started successfully *
のようなメッセージが出ることがありますが、しばらく待てば「$」のプロンプトに進みます。 「su」でスーパーユーザ(管理者)となり管理者権限を得ます。
$su
su
#
(注)ここで初回に「管理者権限を与えていいですか?」と端末画面で聞いてきます。放っておくと許可されないので、Xperia側で「許可」をタップします。2回目からは気にすることなく自動的に権限が付与されます。さっきの過去記事をもう一度読むと良いです。もしここで「denied」と出て許可されない場合、root化出来てません。
「mount」と打ちます
# mount
mount
rootfs / rootfs ro 0 0
tmpfs /dev tmpfs rw,mode=755 0 0
devpts /dev/pts devpts rw,mode=600 0 0
proc /proc proc rw 0 0
sysfs /sys sysfs rw 0 0
tmpfs /sqlite_stmt_journals tmpfs rw,size=4096k 0 0
/dev/block/mtdblock2 /system yaffs2 ro 0 0
/dev/block/mtdblock3 /data yaffs2 rw,nosuid,nodev 0 0
/dev/block/mtdblock1 /cache yaffs2 rw,nosuid,nodev 0 0
DxDrmServerIpc /data/DxDrm/fuse fuse.DxDrmServerIpc rw,nosuid,nodev,user_id=0,gr
oup_id=0,allow_other 0 0
/dev/block//vold/179:1 /sdcard vfat rw,dirsync,nosuid,nodev,noexec,uid=1000,gid=
1015,fmask=0702,dmask=0702,allow_utime=0020,codepage=cp437,iocharset=iso8859-1,s
hortname=mixed,utf8,errors=remount-ro 0 0
#
赤線で引いた行をメモするなりテキストにコピーして覚えておきます。特にmtdblock*の数字が何であったか(この場合「2」)を覚えておいてください。
ここがアプリの格納されている/system/appの属性(ro:読込のみ)を定義しています。
そして下記のmountコマンドで
# mount -o remount,rw -t yaffs2 /dev/block/mtdblock2 /system
roをrw(リード+ライト)に変更し、ファイルを削除できるようにします。
もう一度「mount」と打てば、上記の赤い行の太字部分が「rw」に変わっているはずです。
あとはこのまま気にいらんアプリをばしばし削除していきましょう。 まずはMoxierシリーズから。
# rm /system/app/mox*
「/system/app内の、文字が[mox]から始まるファイルを全て削除せよ」という意味のコマンドです。これでMoxierシリーズを一気に削除できます。
もちろん以下の通りに個別のアプリを削除できます。
# rm /system/app/facebook.apk
拡張子が「apk」なのがアプリの実態です。
個人的に「こんなのいらん」と思ったアプリ・機能をまとめると、以下の通りです。TimeScape関係は本体以外にもバックグラウンドで起動・常駐するプラグイン等が何個もあるので、これらもまとめてばっさりと削除します。
| Moxierシリーズ | # rm /system/app/mox* |
| Timescape・本体1 | # rm /system/app/Timescape* |
| Timescape・本体2 | # rm /system/app/TimeScapeProvider* |
| Timescape・Mixiのプラグイン | # rm /system/app/MixiPlugin* |
| Timescape・facebookのプラグイン | # rm /system/app/facebook* |
| Timescape・SNS関係1 | # rm /system/app/SnsContact* |
| Timescape・SNS関係2 | # rm /system/app/uWlopProvider* |
| Chinese keyboard | # rm /system/app/chinesetextinput* |
| Korean keyboard | # rm /system/app/SEMCTouchPalKoreanQWERTY* |
| 標準のデジタル時計ウィジェット | # rm /system/app/DigitalClockWidget* |
| カメラの顔認識 | # rm /system/app/FaceRecognition* |
※コマンドは大文字小文字を区別しますので、間違えると削除できません。
筆者のXperiaはこれらをすべて削除しても、今のところ問題なく動いています。
あまり削りすぎて、間違ってシステムに必要なものまで削除しないように。 特にGoogleの純正サービス(Talkとか)はシステムエラーを起こす可能性が大きいので削除はおすすめしません。
何かする度にこういうエラーが発生して使い物になりませんでした。一度削除すると復活できないので、UpdateServiceでOSを入れ直して、はじめからやり直しすることになります。筆者もはまりました。
終わったら、他の重要な機能を誤って削除することの無いように、もう一度mountコマンドで属性を「読み取り専用」に戻します。
# mount -o remount,ro -t yaffs2 /dev/block/mtdblock2 /system
上のmountコマンドのrw(リード+ライト)を「ro」(リードオンリー)に変更し、ファイルの削除を禁止します。
作業が終わったら最後に再起動しておきます。
#reboot
端末が再起動しますので、消せなかった不要アプリが消えているか確認してください。 こんな感じで、本当に削除できました。 (補足・1月22日訂正) 「アストロファイルマネージャ」のようにrootを要求しないアプリでは、そもそも管理者権限を得られないので、上記手段を行っても「/system/app/」の内容を変更することはできません。adbでsuに昇格するか、もしくは(未確認ですが)rootを要求することのできるファイル操作アプリが必要です。

非常にわかりやすく、助かりました!
ありがとうございます。
直近のAndroid SDKでは、toolsフォルダにadbがなくあせったりしましたが、platform_toolsフォルダに移動していたんですね。
その他は、この記事を見て無事に不要なアプリを削除できました。
ついでですみませんが、バージョン2.1update1にした後、やはりz4rootではまっていましたので、Flashtoolsの懇切丁寧な記事でも助けていただきました。
またシェル操作についても理解が深まりました。
今後もしばしばお世話になります。よろしくお願いします。
ひろあの投稿 (2011年1月21日)
11:48 PM
お役に立てて何よりです。Android SDKの最新版の情報、ありがとうございます。昔のバージョンのまま使っていたので気付きませんでした。
また新しい情報が入ったらブログを更新します(Twitterでも流します)ので、よろしくお願いします。
えふまてぃっくの投稿 (2011年1月22日)
12:34 AM